だいぶ昔の話をしようか
中学生だった
2年になって
いきなり友だちだった男子が
好きだと言ってきた
からかわれてると思った
ぽっちゃりしてたから
他にもからかう男子はいたから
振り回されるのが嫌で
無視し続けた
でもそいつは何度も何度も
好きだと言ってきた
同じ高校に進学していいか聞かれたこともあった
自分のことは自分で決めるよう言った
別の高校に合格した
そいつは飽きずに卒業するまで
好きだと言っていた
第二ボタンを渡してきた
それがあいつとの最後の会話になった
これは恋物語なのかわからない
わたしはどうしたかったのだろう
恋がわからなかった
とりあえず皆の前で告白するのを
やめて欲しかった
女子の目線の中で面倒事は嫌だった
真剣に向き合っていたら
今はもっと普通だったのかな
そんなこといってもしょうがない
わたしはいつも
大事なことに気づくのが遅いから
あいつ元気にやってるかな?
高校、あんたがいなくて寂しくなったんだよ
遅いよね、楽しかったよ
思い出を有難う
真夜中…
台所にいくと…
そっと私を呼ぶ声が聴こえる…
棚の中からだ…
ああ君は…
ポテトチップス…
なんて罪深い…
誘っているのね?
愛があれば何でもできる?
いいえ
歪んだ愛に蝕まれたら
底なし沼から出れなくなります
要は
自分軸をしっかり持つことが
大切だと思うのです
自分軸ありきの愛は
お互いを客観的に見れて
支え合えるかもしれないですね
今まで生きてきて
一番の後悔は
君を失ったことだ
消失感と罪悪感で
希望が見えなかった
ただ眼の前の現実は
もう一つの命が待っていること
それだけが
私をここまで生かしてきた
ごめんなさい
有難う
二つの命に
わたしは報いなければいけない
風に身をまかせ
たんぽぽの綿毛のように
飛んでいきたい
行き先も当てもないまま
行けるところまで行ってみたい
たとえそれが
泥沼の中でも
コンクリートの上でも
咲かせて見せる
わたしの生き様
(演歌みたいになりましたね)