七夕の日はほとんど雨。
子供の頃、雨だと織姫と彦星は会えないねと話していた頃が懐かしく感じる。
今日は晴れ、快晴だ。
「…今日は会えるじゃん、良かったね」
何となく呟いた言葉に子ども達が反応した。
そんな子ども達に七夕のお話をする。
七夕は織姫と彦星が年に一度だけ会えるのを許された日なんだよ、と。
「そっか…じゃあ雨の日の七夕はてるてるぼうずを作ってあげなきゃね!」
その言葉に子供の頭を撫で笑った。
友達が数人出来たのは高校生になってから。
それまで私は臆病で他人が信じられなくて。
心許せる友というのがいなかった。
そんな中で高校生になって話しかけてくれた後ろにいた初めての友達。
その子とだけは今もたびたび続いてる。
他の子とは卒業後疎遠になった。
君が私を好きでいてくれてるように私も君が大切な友人で好きだよ。
星空
星の中に緑の球が流れたのを見たことがある。
調べてみたら火球という珍しい現象だった。
それ以来、また見れないものかと星空を見上げていた。
ずっと星を見ていたら隣にいる子供が星に興味を持って好きになった。
それにフッと笑みがこぼれる。
いろんなところに繋がっていく思いがある。
だから私は今日も星空を見上げる。
ここではないどこか
引かれたレールの上を歩くのが嫌だった。
人と比べられるのが嫌だった。
学校も家も嫌いな自分が酷く嫌だった。
どこでもいいから【ここではないどこか】へ逃げたかった。
その逃げ道が私にとっては物書きだった。
その逃げ道が私にとっては絵描きだった。
考える時間が楽しくて描いてる時間が楽しくて物語の世界に逃げ込んだ。
その時間だけは自分はどこにだって行ける気がした。
その時間だけが自分を救ってくれていた
君と最後にあった日
君と最後に会ったのはある日の朝だった。
その日の天気は最悪で仕事が終わる頃には雷が鳴っていた。
雷が嫌いな君は家にいたから少しの不安を覚え帰ると君は空に旅立っていた。
あの日のことは今でも脳裏に焼き付いてる。
動揺して必死に家族に連絡したし病院も行ったけどもう助からなくて呼吸が乱れた。
それから何年後に君は夢に出てきた。
元気な姿で散歩していて、でも起きたら君はいないから涙が出そうになった。
君に会うことはもう二度と出来ないけれど君との思い出は忘れない。
小さい時から一緒に遊んだ日々は忘れないよ。
ありがとう、ごめんね。