君に会いたくて、
後ろから聞こえた、
僕を呼ぶ君の叫ぶ声
振り返ったが、君はいない。
もう、君は僕から遠くに行っちゃったんだよな。
向こうでも元気で幸せに生きろよ。
守ってあげられなくてごめん、
『君に会いたくて、』
沈む夕日
ザバン…ザバン…____波が防波堤に当たる音。
あははは、きゃはは、…____小さな子供連れが遊ぶ声。
ブォー…ブォー…____遠くでなる貨物船の汽笛。
サラサラサラ…____と、静かに靡く海岸近くの草。
静かに、耳をすませ、自分の鼓動と同じように、沈んでいく夕日。僕はこの時間が好きだ。
夕日が僕の鼓動と連動しているように、沈んでいく。
夕日が沈みきっても、僕は動かない。なぜなら…
沈んだ後、真っ赤な空がだんだんと、ピンクになっていき、青と黒を混ぜた、美しいグラデーション。それが好き。空が全て暗闇に落ちた後。数々の星々が、キラキラと"自分はここにいるよ"と言わんばかりの美しさで、自己主張をする。それを見た後は、_
静かに満点な星空を後にした。
君の目を見ると、パッと目を逸らす。これが、僕の最近の朝を迎える印だ。
僕は、樫木 篠(カシラギ ショウ)ごく普通な、中学2年生。
最近は、同じクラスの小池 風香(コイケ フウカ)という、愛らしい女の子に、片思い中だ。風香ちゃんには、彼氏がいる。もちろん、その彼氏から風香ちゃんを取る気もない。ただの見てるだけ。付き合いたいとかそうゆうのじゃない。まぁ、少しは話してみたいけど…。推し…とかではない。絶対ない。いや、多分そう。ないと思う。でも、最近は少し違う。朝、不意に風香ちゃんと、目が合うのだ。だけど、僕はすぐに逸らしてしまう。これが最近の毎日の日課。でも、よく合うと言っても、合うのは朝だけ。これに関しては、全く意味がわからん。2限目の理科の実験とかに見てみるけど、一切合わない。お昼ご飯の時も体育のときも。まるで僕を避けてるみたいに_____。
今日から2日。風香ちゃんに、朝だけでなく色々な時に、めっちゃ目を合わせていく作戦にでる。ちなみにこの作戦を考えたのは、昨日の夜だ。あそこまで避けられると、もう。なんか、普通に意地でも目を合わせてやりたいと思うようになったのだ。むしろ、なぜか腹が立ってきた。もう2日なんて関係ない。2年の間に絶対合わせてやる。
朝だ。風香ちゃんと、目が合う。逸ら…さない‼︎風香ちゃんが逸らすまで、逸らさない。絶対…。目が合ってから2-3分が経った。クラスメイトたちが続々と入ってくる。だが、僕は、風香ちゃんから目を逸らさない。負けたくないからだ。僕の大切な友達の、浅田 竣(アサダ シュン)が入ってきた。とてもわかりやすい、"何やってんの?"という顔丸出してこっちに向かってきた。僕の横に立ち、僕の向いている方を見つめる。そこには、風香ちゃん。竣は、ザ☆"は?"みたいな顔でこっちを見つめ返してきた。「お前…何やってんの?」と、竣。「ちょっと黙って。」と僕。「お前、風香ちゃんと見つめ合って、何やってんの?え?それいつから?」「ちょっと。ほんとに黙って、」僕が呆れながら言うと、竣は、「あ?んんだと…?」…僕は悟った。この一瞬で、踏んでしまった。竣の地雷。どうしよう。ものすごく嫌な予感がする。すると、竣は、両手を前に出し、僕を、こしょぐってきた。「ちょっ、まっ、ほんとに笑笑。」僕が、竣とじゃれあっているとき、急に「ふふっ」風香ちゃんが笑ったのだ。「今回も、私の勝ちだっ。」と、風香ちゃんは言い残して、教室に入ってきた友達のところへ駆け寄っていった。
作戦変更だ。無理やりではなく、2年の間に朝の逸らしたらだめゲームで勝ってやる‼︎
制作途中ですっ(()すいません。