31.
恋人になった時点で私の勝ち。
誰がなんと言おうと、好きにさせた私の勝ち。
私から奪えると思うなら奪えばいい。
他人に奪われるような軽い男なら、私じゃなくても生きていけると思う程度の男なら。
私はいらない。
30.
どんなに願ったって、どんなに思ったって消すことのできない2番目。
あなたの初めては全部、全部私が良かった。
思い出す度に嫉妬して、そんな自分が嫌になって。
デートも、手を繋ぐのも、ハグもキスも、私はあなたが初めてなのに。
あなたは2回目。
何回したって、私はあなたの初めてを貰えない。
あなたが元カノとやってないこと全部、全部私が1番にしたい。
あなたの1番に、あなたの初めての彼女に、私はなりたかった。
29.
夢じゃない。
今目の前で起きている光景。
日本に名を轟かしているあの連続殺人鬼が今私の目の前にいる。
ナイフを持ってこっちを見ている。
そして一歩ずつゆっくり近づいてくる。
頬をつねってみたが、ズキッとする感覚が頬に残る。
これは夢じゃない。
走ろうとするが体はまるで夢の中かのように動かない。
やっとの思いで一歩目を踏み出した時には遅かった。
私の視界が地面に近づく。
頭が地面につく直前、私の意識は途絶えた。
そこでもう一度思う。
これは、夢じゃない。
28.
愛することが悪い事だとは思わない。
誰を好きになろうが、誰と付き合おうが、それは悪いことでは無い。
でも、期待するから裏切られるのだ。
期待しなければ、裏切られることは無い。
期待しなければ、誰かに本気になることも無い。
27.
今この、何もかもが嫌になったこの瞬間だけ。
心だけを逃避行させて、全てを浄化して。
そしたらまた、一からやり直せる。
私の心が悦楽や、幸せでいっぱいになるまで。
このプロセスを、何度も繰り返す。
この世に生まれて17年。
未だかつて一度も、このプロセスが達成されたことは無い。