「名前、なんて言うんですか?」
「わたしの名前は ___ って言います。」
このやり取りって何気ないけど、実は凄く良い瞬間じゃない?
生まれた瞬間の記憶を持つ人間はそう居ないけど、
両親から初めて頂いたプレゼントは誰しも覚えてるじゃない。
だって、初めてのプレゼントは自分自身の名前。
両親から初めて頂いたプレゼントという
'' 宝物 '' を相手に見せびらかして自分を表現する瞬間。
だから、名前を知るって大事なんだよ。
初めましてなのに、相手の大切な宝物が知れちゃう。
どんな形であろうと、
わたしはわたしの名前を一生大切にするし、
貴方も貴方の名前を大切にして欲しい。
「私の名前」
よく遠くを見つめる貴方の瞳には、
何が映っているのだろう。
陽の当たるベンチに座る君は、
何かを想い、遠くを見つめているような気がする。
時間が経つ事に表情が変わることも無く、
ただずっと見つめている。
ねえ、あなたのその視線の先には何が映ってるの、?
わたしにも教えてよ、なんてもう言えないよ。
でも、そんな姿も綺麗で見惚れてしまうわたしにとっては、
もう教えて貰えなくてもいいのかもしれない。
「視線の先には」
あの日から変わってしまった。分かりそうで分からない真実を突き止めたくて無我夢中に走り続ける私。そんな私を見る彼は遠い彼方に居るみたい。どれだけ手を伸ばして、どれだけ声を出しても届くことはない。どれだけ拭っても、あの一コマが私から消え去ることはないのにな。消え去らないものと戦っているのは私だけ。あぁ、何を目指していたんだっけ。
「遠い日の記憶」
2人が出会う確率は ''72億分の1''。
好きな人と出会う確率は ''30億分の1''。
好きな人と両思いになる確率は ''400分の1''。
そんなことを聞いたことがある。
でもね、わたし400分の1の確率を引いたみたい。
彼は優しくて、凄く努力家で、
子供みたいにやんちゃで心配が途切れないけど、
どうやらわたしはそんな彼を好きになったみたい。
彼は沢山想いを伝えてくれるけど、
わたしにとって愛情表現は言葉にするのも、
行動に移すのも難しくて中々伝えれない。
だけど、彼は無理にやらせてくることもせず、
優しく見守ってくれてる。
そんなわたしにできることは、
そんな彼から「もう終わりにしよう」って言われるまで、
心の底からずっと愛し続けること。
そして、傍で支え続けることだと思う。
「終わりにしよう」
手を取り合うには人と関わる必要がある。そう考えると何故か気持ちがが霞むような気がする。「振り回されず、お互いに気楽でいれる」そんな程よい距離感で人と関わっていたいけど、どうもそれが難しいような内容だからだろうか。
でも、この世界に生まれたからには手を取り合って生きていく必要がある。どれだけ多くの人から尊敬される超人だって、誰かと手を取り合い生きている。
これに関しては苦手だからって逃げていい問題でもないような気がする。なぜなら人間は生きる為に誰かと手を取り合い、支え合って生きていかないと生きられない。少しずつでも、誰かと手を取り合い生きてみようかな。
「手を取り合って」