なぜ泣くの?と聞かれたら、泣くのは私にとって一番の心の支えであって、浄化させるためなんだ。
けっして人の前で泣くことができないで、いつも心の中で泣いていて、本当は辛いのに辛いと言えなくて笑顔で振る舞う自分が辛くて…
好きな数学の先生にも相談できなくて、誰にも言えないこの気持ち。ずっと涙を流して時が流れるこの毎日の繰り返し。
だけどこの前、先生に鳥が紙に筆記体でLOVEと描いているイラストを見せたら先生からもらっていい?と嬉しそうに言ってくれたのが嬉しかった。
あんなにいつも飄々としている数学の先生があんな笑顔をしてくれて、一生の思い出になったな。
私はその日から泣くことが少なくなったと思う。
だって、私は一人じゃないって思えたから。
私の憧れの人が眩しくて、
到底そこにはたどり着けないだろうと思ってしまう。
だけど、諦めずに毎日頑張ればいつの日かその人と肩を並べることができるかな。
タイミング、時が流れる心の秒針。
その秒針が動いた時、すべてが上手くいく。
自分を信じろ。
虹の始まりを探していたら、電車の中で書写を始める猛者おじいさんが見つかった。
私は数学の先生の事が大好き、だけど先生のことは何も知らないそんな中、私はある日、夢を見た。
その夢は私と同じ高校で、私の制服のポケットから学生証が出てきた。その学生証には好きな数学の先生の名前が書いてあり、誕生日や顔写真なども書いてあった。
私はその夢を見た時、先生の誕生日や高校生の時の顔など鮮明に覚えていたが、所詮夢だからこの情報も本当ではないだろうと思っていた。
しかし、とある美術の授業中、美術の先生が話しかけてきた。
その内容は数学の先生についてだった。
どんな話かというと、実は数学の先生も40年前、私と同じ高校に通っていたという話だった。
この話を聞いた時、この夢の内容を思い出した。
この夢も先生は同じ高校だったということを。
それだけではなく、今日は先生のクラスTシャツのニックネームと背番号を見た。
すると、背番号には夢でみた誕生日の日付と同じ番号が書いてあった。
私は確信した。
この夢はただの夢ではない、なにかの記憶か過去なのだろうと。
もし記憶だとすれば、前世先生と何かしらの関係があったんだろうなとも思いながら。
だが、このような体験はしたことがないので、少し自分が怖くなった。