#42【病室】
有り難いことに
今のところ入院をしたことがない。
だから、病室は未知の世界だ。
出来ればこれからも
お世話になりたくない。
だって、なんか怖いじゃない?
個室ならまだしも
大部屋だったら、きっと眠れないし
コミュニケーション取れないし
お見舞いに来てくれた人に
無意味に気をつかいそう。
あぁ。考えるだけで病みそう。
やめよう。
なるべくお世話にならない方向で
生きていこう。
うん。それがいい。
#41【明日、もし晴れたら】
眠れない夜は
大抵、明日の予定が決まっていない。
何しようかな。
やりたいこと、やらなきゃいけないこと。
それなりにある。
明日、もし晴れたら
ちょっと遠出でもしようかしら。
お気に入りの曲を聴きながら
海沿いをびゅーんとドライブもいいな。
…でも暑いか。紫外線は辛い。焼けたくない。
ダメだ。却下。ドライブは秋にしよう。
んー。それじゃあ、やっぱりお家で過ごす?
たまには手の込んだカレーとか作るのもアリだな。
…いや、冷蔵庫に何もねぇ。
そうだ。今日鶏肉も野菜も食べちゃったよ。
買い物行くのめんどい。暑い。却下。
あーん。決まんない。
明日何しよう。
決まらなきゃ眠れな…ぃ
#40【だから、1人でいたい】
ほろほろと、泣いてしまう。
泣きたいと思っていないのに。
ぼとぼとと、泣いてしまう。
止め方を忘れたかのように。
弱さとか脆さとか
見せたところで何にもならない。
わかってる。そんなの、わかってる。
いちいち言われなくたって、わかってるんだよ。
だから、1人でいたい。
もう、1人でいたい。
1人でいさせて欲しい。
構わないで。
…
そんな風に、言えたらいいのに。
#39【澄んだ瞳】
澄んだ瞳で見ないで
やっぱりこのまま逸らさないで
そんな繰り返し
それが私たちの関係
#38【嵐が来ようとも】
どうしようもなくなる前に
思い出して欲しい
曲がるストローを逆さまに差して笑ったこと
短くなった前髪をからかいすぎて喧嘩したこと
皿の上を行き来したパクチー
横取りしたさくらんぼでもいい
そういう時間を共有した人がいること
君が嵐の中に置き去りにされても
びしょ濡れのボサボサになりながら
抱き締めに行くから
そんな姿を見て笑ってよ
1人じゃなかったって
全身で伝えるから