#22【優越感、劣等感】


小さな優越感と
大きな劣等感。

その間を行ったり来たりしながら
なんとか生きている。

しょうもないことだ。
誰かと比べるなんて。

知っているけれど
わかってくれないから
今日もゆわゆわと
狭間を漂いつづける。

#21【これまでずっと】


大泣きした夜。

君を困らせたあの夜。

いろんな気持ちがごちゃ混ぜになって
上手く言葉にできなくて
それでもどうにか伝えたくて
ぐちゃぐちゃになっても
ぼとぼとになっても
文句ひとつ言わずに待ってくれたこと。

感謝してもしきれない。

大切にするよ。

これからもね。

#20【1件のLINE】


特徴的な音がする。

今となっては耳に馴染んだその音も
今日ばかりは無駄に胸をざわつかせる。

既読にするか否か。

目を閉じて
ひとまずの深呼吸。

大丈夫。

受け止めてみせる。

#19【目が覚めると】


目が覚める、という感覚を忘れた。

アラームに起こされるか
眠れなくて、気が付いたら朝になっているか。

瞼を上げると広がるのは
薄い絶望と静かな溜め息。

自然と目が覚めて
「おはよう、地球！爽やかな朝だね！」
なんて言えたらいいのに。

…いや、言わないけど。

ぐっすり眠って
お日様に起こしてもらって
ふわっと目が覚めて
カーテンを開けたら
冷えたグレープフルーツジュースを飲む。

そんな朝が欲しいよ。

#18【私の当たり前】


タオルがないと眠れない。
ふわふわじゃないと許さない。
柔軟剤は好きじゃない。
でも
ふわふわじゃないとホントやだ。

タオルがないと眠れない。
あればいいってわけでもない。
口元に置いてふわふわを
感じてないと眠れない。

これが私の当たり前。

いつの間にかの当たり前。