こんな土砂降りの雨でさえ、君の涙に比べると小雨に思えてくる。
全ての雨粒を見ることはできない。
だからこそ、染みていく体と心で受け止めよう。

朝日が照らす教室は、青春の香りがする。
先の見えない夢に向かって、がむしゃらに走りたくなる。

夕日が照らす教室は、青春の香りがする。
君のせいで頬が赤くなって、がむしゃらに走りたくなる。

赤色の足止めを食らった人たちは、前のめりになって青色を待っている。
みんなで渡れば怖くない、なんて言葉を実行する人は一人もいない。
それを臆病だとは言われたくないな。
ちょっと考え事をしてるうちに、青色になるから。

あの時、口は開きかけていた。
喉の奥から出かかっていた。
それでも言い出せなかった言葉を残して、今の自分がいる。

「」の中身は今になってもわからない。
でも、その言葉で未来が少し変わっていたような気がする。

隠しておきたいから秘密にする。
そんな感情を、僕は胸の中で押さえ込む。
でも君だけは、いつか知って欲しい。
二人だけの、新しい秘密にしたいから。