「透明」。今日のお題だ。今までのお題は「恋物語」だったり「突然の別れ」だったりと割と実体験をそのまま起用して描き綴れるお題だっただけに文章が拙くなってしまうだろう。
「透明」なものってなんだろう。「時間」も「言葉」も「ガラス」も「空気」も「水」も「命」も……こう考えてみれば、透明なもの程私たちの生活を支えてくれているのではないだろうかとふと思い立った。命だって水だって空気だって言葉だって時間だって…ガラスはともかく。
目に見えないものほど自分達には大切なのだろうなあ。命は目に見えないから大切にしようと思えるし、時間は無駄にしてしまうことがあれど時は金なりとも言うし、水も空気も目に見えないけれど、無ければ命を落としてしまう。言葉がなければ、意思疎通の手段が減ってしまう。
けれども、やはり自分に残された命がどれ程あるか、とても気になってしまうのが人間の性で、私達人類に残された時間が残りどれ程あるか気になってしまうのが人間の性で。
一番大切なものって、見えないからこそ、不便なんだろうなあ。
「残された時間がわからなくてもせめて自分の死に方は知りたい」
No.6
「理想のあなた」…このお題を見た時正直頭を抱えた。この文章が自分の欲望に塗れたものになることは分かりきっていたからだ。それでも書く。
まず耳が聞こえない事が辛いと思うことが多いから、耳が聞こえるようになればいい。そして、もう少し精神的に強い人間になりたい。もっと言うなら、身長がもうちょっと欲しかった。10センチくらい。
けど、このままが良いときっと言うだろうなあ。
耳が聞こえなくて、上京して、あの学校に行ったから、今の幸せな私が居るんだろうなあって思った。
…これだけは言わせて。
「でも来世ではもうちょっと身長をください」
No.5
「突然の別れ」とか言われると死別みたいのを思い浮かべてしまうのは死ネタを含む創作物を見すぎたせいだろうなあと一人でしみじみさっきまで考えていた。人が死ぬ話になるけれど、敢えて規制はしない。それにしても昨日まで元気に喋っていたのに急に亡くなったみたいな死に方をした人が身近にいただろうかと思い出してみれば二人はいた。二人とも歳を取っていて、二人とも心臓発作で静かに息を引き取ったと、聞いた。それと同時に親は「幸せな死に方だ」と呟いていた。
死に対する恐怖が絶えない私からしては正直異常な感情にしか感じれないのだが、そうなのかもしれない。対して苦しまず死ねたらばそれは本望だ。
「せめて自分の死に方は選びたい」
No.4
「恋物語」何て大層なもの語れるほど人生を生きてきていないから特に語れるものは無いけれど、三人の男性とは最悪な二年を過ごし、二人の女性とは最高な半年を過ごした。付き合う迄がノリだった事も多く、それが長続きしないことに導いたのだとは、思う。それに五人と(ノリ故に)潤滑に付き合ったせいか何となく恋愛をするのがメチャクチャ下手になったように感じて辛い。けれどそれでもやはり好きだと思うような相手はできるわけで。流れで成立する恋愛より、自ら掴む恋愛は楽しいものだと今更思い直して、感じた。
「 これからはちゃんと考えなきゃね 」
No.3
「真夜中」は大好きだ。昼間のように車の通る音、バイクのうるさったらしい音が響かない。
部屋のベッドの上で、わたしがうるさくしなければ、周りに迷惑をかけなければゲームだったり動画を見たりしてもいい。昼間のように、親に勉強をしろと、画面を見るなと、絶対に言われない。
でも、みんなこの時間には布団に身体を挟んで眠ってしまうから、部屋にひとり、ベッドの上で画面を見て楽しんでしまっているのが何となく虚しく感じるようになってしまったよ。
……あしたは、
「充実した一日を送って疲れて寝よう」
No.2