お酒を飲む場所に
1人でフラっと入って
カウンターで飲んでると
色々な出会いがある。
人見知りだから
自分から声は掛けれないんだけど
「お兄ちゃん よく来るの?」
「お兄さん それ何飲んでるの?」
「そのピアス めっちゃいいッスね」
若い子から人生の先輩達まで
話の入り口は色々だけど
有難いことによく声をかけてもらう。
お酒もすすんで
緊張も解けると仲良くなって
また 一緒に飲もうと誘われて
LINEを交換する。
別れ際に「またね」とか「また誘います」
って言われるから
「また飲みましょう」とか「うん、待ってるね」
ってテンション高めに返すんだけど
次の日に目が覚めて素面になると
昨日の出来事に全く 現実味がないから
自分からLINEした方がいいのかな?
考えてる内に疎遠になっていく…
もちろん そこからできた
飲み友もいるんだけど
また会いましょうって
交換したはずのLINEに…
この人って 誰だっけ?
そんな名前が増えていく度に
頭上にハテナマークと
苦笑いも同時に増えてく…。
- 一期一会 飲みニケーション -
伝えたい想いを秘めて
今日こそは…って
震えだすカラダと
右へ 左へ なびく気持ち…
この胸に芽生えた
あたたかな 気持ちを伝えたら
君はどんな顔をするのだろう…
隣を歩く 無邪気な横顔に
声に出さずに聞いてみる。
あのさ…
風が強く吹いた
躊躇う気持ちをくすぐるように
道路脇のススキがひっそりと
右へ 左へ なびいて
夕陽に照れされた君へ
ずっと前から…
2度目の大きな風が吹く
少しの静寂と 照れ笑いする横顔が
夕陽に照らされて
とても綺麗だ…。
- 秋風のラプソディ -
人間の反射の速さには
いつも驚かされる。
例えば 空虚感で 口に出した
別れの言葉の 最後の一文字
言い放つ その寸前に
ふと我に戻されるのだから…。
言葉にすれば終わる
きっと わかっていた
でも 気づいた時には
もう全てが遅すぎたらしい
「わかった」
色の消えた世界で
その彼女のたった一言が
鋭く胸に刺さって 息がつまった。
そしてまた後悔をひとつ重ねる
僕に背を向けて歩きだした
あの日の彼女の姿が
今でも脳裏にやきついて離れない
例えば…
例えばの話。
- For example... -
ずっと 劣等感の塊だった
生きていたら
誰かと比べられて
他人のものさしではかられて
致命傷なのは自分が一番
そういう人間だったこと。
比べることばかりして
勝ち負けにこだわり過ぎて
自分の生きてきた時間も
努力してきたことも
本当の自分も見失って
気づいた時には何も残らなかった。
「自分の本当の敵は自分」
戯言くらいにしか思っていなかったけど
今ならわかる気がする
気づくまでに沢山時間はかかったし
性格もだいぶ歪んでしまったしなぁ…
って意味のない 空っぽの黒歴史を
思い出して苦笑いしかでてこない。
- Compare... -
青い空には太陽があるように
夜空には月があるように
雨の日には傘をさすように…
そんな 当たり前の事を考えながら
あなたに宛てた 想いに添える。
言葉は不便だ…
使い古された愛の言葉しかでてこない
マグカップの珈琲に
ミルクが渦を書いて混ざり合う
素直になれなくて
ミルクティーが似合わなくて
だけど こんな私を受け入れてくれて…
あなたが私に溶けて
優しい気持ちになれる。
きっと直接は言えないんだけど
あなたとわたしも
このカフェオレみたいに
そんな風にいたい…。
- カフェオレ -