『青春』はしたいと思うものじゃなくて、積極的に行動した結果得られるものだった。
学生の頃の僕は、青春にただただ憧れていた。
具体的に何かしたいとかはなく、キラキラしてそうな青春を夢見てた。
こんな僕でも、もしかしたら輝けるよう時があるかと思った。
でも、結局青春と呼べる思い出を作れないまま時間は過ぎた。
たわいないことで笑い合える放課後はもうない。
あぁ、どうして僕は大切なことに気づくのがいつも遅いのだろう。
いつも風がこっそり教えてくれた。
うちの庭に今日小さな花が咲いたことを。
今日の夜は、星がキレイに見えることを。
私はただ部屋の空気を入れ換えたいだけなのに、お節介だなと思う時もあった。
でも、今ならわかる。
風は、『未来の私』だったんだね。
どんな仕組みでそんなことができるかはわからないし、そこに私は全然興味はもてないけれど。
過去の私を変えようとしてくれて、ありがとう。
今日は、今までの感謝を伝えさせてほしいんだ。
ねぇ、受け止めてくれる?
私は、微笑みながらカーテンに手をかけた。
私の頭の中は、常に色々な考えがぐるぐると回り続けている。
順番もバラバラ、あちこちで渋滞も起こしている。
その中には、今考える必要がないこともたくさんある。でも、私には考えてしまうことを止めることができない。いらないとわかっていても、できない。
だから、休む時間がとれても全然休めていない。
どこかに一瞬で思考を止めることができるものがあったらいいのにな。
いや、自分に合うそのようなものを見つけることが人生をより素敵なものにすることなのかもしれない。
周りの人は、できない自分に仮面を被せ隠していると最近知った。ぱっと見はできているように見えて、本当はできていないことが結構あるみたい。
私はそんな器用なことできないから、いつも全力でできない自分も他人に見せてきた。
そんなことしてるなんてずるくない?
私は、もっと頑張らなきゃって完璧を求めるのはもうやめるよ。
きっとバカ正直な性格は直せないだろうけど、少しでも気持ちは軽くなるだろうから。