投げたボールを
主のもとへ持ち帰り
はやく投げてとひと鳴き

ひとりで遊ぶことを知っているはずなのに
主とじゃなきゃこのおもちゃは
つまらない、無価値なものと
その辺に放置

主のことしか知らない無知で無垢な
きみをひとりにできるわけがないから
いくらでも飽きるまで
一緒に戯れようか

僕と一緒に

虹とは、
調べればなぜ虹が見えるのかすぐに分かる

科学的に証明出来る光の屈折だとも
分かっているけれど
なにか奇跡的なもので
特別なものだと信じていたい

そしてこれが橋であり
あなたを迎えに行ける道ならば、
迷わず架かる橋を駆けていく

虹の架け橋

この世の宝はあの世に持っていけない
というんだから

思い出くらいはいいよね

楽しかった思い出を
時間いっぱいまで眺めて、語って
その時がきたら、いさぎよく。

つづきは、三途の川、渡る時に
おとなりさんに船の上で、ね。


もしも世界が終わるなら

ひとりでいると
あれやこれや想像が膨らみ
発展、展開、大爆発

よっぽど人といるときより
「はなし」が盛り上がってるってワケ

ひとりきり

人によく見せなくちゃ
でも、人と無難にやりすごさなくちゃ

社会人フィルターを
ぶあつく張ったわたしは
余計なものは通さないし
こちらも余計なものは発さない

おもたいあついフィルターの下の
顔はどんなだったかなぁ

フィルター