年に一度だけ会える、
そのためにまじめに働けーっ！って

うちらだったらこっそり会っちゃうよね
うんうん、川なんて泳いで渡るし
年一なんて耐えられない、
明日もほんとは会いたいんだよねー

でもまじめに働けーっ！って言われるし、
ね？

怒られない程度にあそぼ、
そして、まじめに働こーっと！

願い事

明るいそらに恋してる

冬と夏とじゃ
おなじ夕方なのに明るさがあまりに違う

冬の夕方の暗さがさみしくて、
外も寒いし心がからっぽになる

でもでも、夏は
夕方なのにそらは明るくて
まだ終わらない今日に心躍る

空恋

茜色に染る空も海も
何度みた景色か数えられないくらいだけど

となりにあなたがいるこの時だけは
時が止まればいいのにと想う

星も月も顔を出さないで、
まだ帰りたくない、なんて

あなたから発せられる声全てが愛おしく
波に呑まれない…呑ませないように、
その吐息ですら捕まえていたい

波音に耳を澄ませて

雲ひとつないまぶしすぎる空色

星がちらちら顔をのぞかせはじめる群青

きらめく広い海の水色

青と風っていつもいっしょだよね？


青い風

透明できらきら輝くその石は
純粋、無垢、完璧と呼ばれ
誰もが憧れた

それに似たあなたは、
言葉にできないほどの美しさを持っている

「あなたも同じじゃない」
そうほほ笑まれても
わたしは違う、わたしは硝子

透明で輝けたとしても
少しの衝撃で砕けてしまうもの

真の強さを秘めたあなたとは
本質が違うの


クリスタル