春風とともに

そんなに舞わないで

春風は少し強く吹きすぎだと思うの

桜もちりぢり

花粉でひりひり

涙が止まらないそんな季節みたい

冬の寒さから目を覚ました
こもれびの下

色とりどりの花と蝶がおどって
薄紅色の花びらが舞い踊る

四季があるこの国で
1年のスタートが春なのは
ぴったりなものですね

春爛漫

いつからだろう

空の色は青
草の色は緑
雲の色は白

色を決まったものに縛るようになったのは

幼い頃は好きなクレヨンで
好きなところに
好きなだけ色を重ねていたのに

決まった毎日は
同じ色を重ねていた
変わりたい
変わる勇気もない
あのころ見ていた青い空は
今じゃ薄い灰色になっていた

いつしか使われなくった色たちは
箱の中で虹を描くのを待っている


七色

何月何日、何曜日

まあ事細かに覚えているもので
人の生まれた日なんかも覚えているので
おめでとうを欠かさず送れるのは
ちょっぴり特技かもしれない

けれど
何月何日何曜日、晴れ

嫌だった感情も消えずに煙る


記憶

無彩色の空は

夜では無いのに暗さがあって

時間の感覚を麻痺させる

とくに予定のない日
寝転んで見上げた空は
表情がなくて

なにもないしまあいいか、
いい意味で平和平和、眠りましょうね

曇り