白と黒しかないのですよ
でも明るさには差がありますので
感情を彩度で表せはしませんが
伝えたいことはなんとなく
明るさで分かりませんか
白かったら問題なし、
白と黒がチカチカしたら危険なんだなと
それで?今のわたくしですか?
ほら、もう真っ黒なんです
もうなにも受け付けない真っ黒
なにもかも塗り潰せますし
光すら通しませんよ
今はそういう気分でしてね
真っ白になったときにまた
お越しくださいね
いつになるかは分かりませんが
無色の世界
誰よりもずっと泣き虫で
誰よりもずっとやさしくて
誰かのきもちにすぐに気がついて
そばで励まして元気をくれるのに
自分の気持ちには
誰よりもずっと鈍感だから
自分にやさしくすることを忘れてしまう
まわりにあげたやさしさが
いつかかたちをかえてもどって
誰よりも、ずっと
愛されるひとになりますように
誰よりも、ずっと
これからもずっと仲良くしてね
本音で書いた手紙も
きっともう捨てられただろうな
だれかわたしにずっと、を
教えてくれないかな
これからも、って未来を
いっしょに歩くこと
これからもずっと、ゆめにみる
これからも、ずっと
今が何時かも分からず
寝そべったまま窓を見つめる
朝とも夕方とも取れるその橙の光
首だけを動かして壁の時計に目をやると
短い針は5を指し示していた
余計に朝なのか夕方なのか
分からなくなってしまった
テレビでもつければそれくらい分かるかと
思いベッドからのそりと起き上がる
とはいえ、朝だろうか夜になろうが
なにもない自分にはどちらでも良いか…
考えを放棄して体をまたベットへ沈める
しばらくして窓の外から
ただいまーという声が響くが
まどろむ自分には届かない
沈む夕日
雲ひとつないこの夜は
雪もとっくにとけて桜が顔を見せる
あたたかいこの季節
あなたと並んで空を見上げる
流れる星に願い事だと微笑むあなた
星がきれいですね、
星は手の届かない存在だから。
きっとあなたもそうなんでしょう
すこしだけ、今だけは
寒くもないのに寄り添いたい
あなたの心のあたたかさを感じていたい
きっと何億光年先で
燃え散る星なのだから今だけは
星空の下で