春小豆

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4/9/2024, 3:51:20 PM

誰よりもずっと泣き虫で

誰よりもずっとやさしくて

誰かのきもちにすぐに気がついて
そばで励まして元気をくれるのに

自分の気持ちには
誰よりもずっと鈍感だから

自分にやさしくすることを忘れてしまう
まわりにあげたやさしさが
いつかかたちをかえてもどって

誰よりも、ずっと
愛されるひとになりますように


誰よりも、ずっと

4/8/2024, 4:25:47 PM

これからもずっと仲良くしてね

本音で書いた手紙も
きっともう捨てられただろうな

だれかわたしにずっと、を
教えてくれないかな

これからも、って未来を
いっしょに歩くこと

これからもずっと、ゆめにみる


これからも、ずっと

4/7/2024, 3:43:29 PM

今が何時かも分からず
寝そべったまま窓を見つめる
朝とも夕方とも取れるその橙の光

首だけを動かして壁の時計に目をやると
短い針は5を指し示していた
余計に朝なのか夕方なのか
分からなくなってしまった

テレビでもつければそれくらい分かるかと
思いベッドからのそりと起き上がる

とはいえ、朝だろうか夜になろうが
なにもない自分にはどちらでも良いか…

考えを放棄して体をまたベットへ沈める

しばらくして窓の外から
ただいまーという声が響くが
まどろむ自分には届かない

沈む夕日

4/5/2024, 6:30:38 PM

雲ひとつないこの夜は
雪もとっくにとけて桜が顔を見せる
あたたかいこの季節

あなたと並んで空を見上げる
流れる星に願い事だと微笑むあなた

星がきれいですね、

星は手の届かない存在だから。
きっとあなたもそうなんでしょう

すこしだけ、今だけは
寒くもないのに寄り添いたい

あなたの心のあたたかさを感じていたい
きっと何億光年先で
燃え散る星なのだから今だけは



星空の下で

4/4/2024, 4:13:55 PM

淹れてから時間の経った生ぬるい
その甘くもないミルクココアのような

長時間縛った髪をほどいて出来た
不自然なその巻き髪も

コンクリートの隙間からのぞく
小さなたんぽぽも

その願わずもそうなってしまったそれらに
心地よさを感じたい



それでいい

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