【もしも未来を見れるなら】
進学と同時に別れた友人との関係は続いているか。
それだけは確認する。
【無色の世界】
この世界は、モノクロで彩りがないわけじゃない。
ただ時々、色彩があると気づけないほど、日々の生活や周りの景色が味気なくつまらないと感じることがある。
そんな時は、知らない曲を聴いてみたり、気になる漫画や小説を読んでみたり、と自分自身にとって真新しいと感じる“何か”に触れてみることにしている。
未知の感覚や気づきを得られることもあるし、そこから知らなかった色を認識できるようになるかもしれない。
【桜散る】
春の“象徴”とは何か?
そう聞かれたら、皆は何と答えるのだろう。
私なら、間違いなく桜だと答える。
桜の花びらは、淡い桃色だ。
その色こそ、春にふさわしい色だと思うから。
春の間、優雅に咲き誇り、はらはらと散っていく。
まさに春の花と言っても差しつかえないかもしれない。
桜が散るということは、「春の終わり」を指す。
そして、「夏がやってくる」ことを暗示している。
私は当たり前に、そんなイメージを持っている。
でも、桜が散ったからとて、春が終わると決めつけるのは違うんじゃないだろうか、と思うようになった。
大事なのは、“イメージ”よりも“体感”な気がしている。
ただ、絶対的に体感が全てというわけではないだろう。
イメージがあるゆえに、春の散り様を風情だと思える人々の感性は素晴らしいと思っているから。できれば、無くなって欲しくない。
【ここではない、どこかで】
ここではない、どこかでいいから。
また会ってみたいと思う。
また話してみたいと思う。
また見つめてたいと思う。
また笑いあいたいと思う。
また抱きしめたいと思う。
また愛しあいたいと思う。
ここじゃない、どこかじゃなくて。
今この場所でもいいよ。だから、どうか……
【届かぬ想い】
私達は、いつだって何かしらを感じることができる。
私達は、いつだって何かしらを考えることができる。
思ったことは、いつだって自分の胸の中にある。
多分、これは私の憶測でしかないけれど。
私達は、想いを届けるために声を出すのかもしれない。
文字を書いたり、物を持ち運んだり、歌ったり。
跳びはねたり、手を握ったり、誰かを見つめたり。
ほっぺをつねったり、音を奏でたり、キスをするのも。
全ては、想いを届ける“方法”として生み出されたのかもしれない。なんとまあ、都合のいいこじつけだろうか。
ただ……少なくとも、想いを届ける方法は、思いのほかたくさんあるのだろう。だからこそ、想いを届けるか、届かぬままにしておくかは、私達が決めること。