【桜散る】
春の“象徴”とは何か?
そう聞かれたら、皆は何と答えるのだろう。
私なら、間違いなく桜だと答える。
桜の花びらは、淡い桃色だ。
その色こそ、春にふさわしい色だと思うから。
春の間、優雅に咲き誇り、はらはらと散っていく。
まさに春の花と言っても差しつかえないかもしれない。
桜が散るということは、「春の終わり」を指す。
そして、「夏がやってくる」ことを暗示している。
私は当たり前に、そんなイメージを持っている。
でも、桜が散ったからとて、春が終わると決めつけるのは違うんじゃないだろうか、と思うようになった。
大事なのは、“イメージ”よりも“体感”な気がしている。
ただ、絶対的に体感が全てというわけではないだろう。
イメージがあるゆえに、春の散り様を風情だと思える人々の感性は素晴らしいと思っているから。できれば、無くなって欲しくない。
4/18/2023, 8:33:30 AM