まっしろ

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4/16/2023, 8:08:14 AM

【届かぬ想い】

私達は、いつだって何かしらを感じることができる。
私達は、いつだって何かしらを考えることができる。
思ったことは、いつだって自分の胸の中にある。

多分、これは私の憶測でしかないけれど。
私達は、想いを届けるために声を出すのかもしれない。
文字を書いたり、物を持ち運んだり、歌ったり。
跳びはねたり、手を握ったり、誰かを見つめたり。
ほっぺをつねったり、音を奏でたり、キスをするのも。
全ては、想いを届ける“方法”として生み出されたのかもしれない。なんとまあ、都合のいいこじつけだろうか。

ただ……少なくとも、想いを届ける方法は、思いのほかたくさんあるのだろう。だからこそ、想いを届けるか、届かぬままにしておくかは、私達が決めること。

4/15/2023, 7:36:52 AM

【神様へ】

神様。
そう呼ばれるモノを、私は都合よく信じている。

良いことがあったら、「神様のおかげ」と笑う。
嫌なことがあったら、「神様のせいで」と泣く。

神様。
それは、きっと一番に「望み」と「怒り」の矛先が
向けられる対象。

4/14/2023, 9:15:01 AM

【快晴】

雲一つない空。それが一般的には、「快晴」とされる。
雲一つない空というのは、私にとって気分が良い。
どこまでも広い空の青さを遮るモノがないからだ。

ただ……最近は、雲が一つでもある空も良いなぁ~~と感じるようになった。雲の白さのおかげで、空の青さがよく映えているように感じるから。

4/13/2023, 9:33:04 AM

【遠くの空へ】

拝啓,私の頭上に広がっている空へ。
そう問いかけたくなるほどに、私は毎日、空との距離を感じている。空は、いつだって皆の頭上にある。
でも、手でつかみ取れるわけではない。せいぜい窓から眺めて、空の青さに黄昏れるくらいしかできない。

だから、私は空の色味や雰囲気を目に焼きつけようと、たまに両手で四角を作る。まるで写真フレームのような隙間から、どこまでも広がる空の一部を切り取る。
そして、眺める。ただ、ただ……。

今、急に空が灰色の雲におおわれて雨が降りだすなら、私は、ほんの少し空の青さを自分のモノにできたのだと喜ぶに違いない。

4/12/2023, 8:01:54 AM

【言葉にできない】

世の中には、たくさんの事柄を表す言葉がある。
けれど、時々どうしようもなくなるほど言葉にできない事柄もある。

言葉にできない想い。
言葉にできない感情。
言葉にできない関係。

そうやって、言葉にできない事を「言葉にできない」と言葉にすることも、きっと大切なのだろう。

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