1/21/2023, 9:58:08 AM
沈んだ
暗かった痛かった苦しかった。
貴方に溺れた時と一緒。
--《海の底》
1/19/2023, 10:50:31 AM
「先生,私は何時,目を瞑る事が出来ますか」
何も応えず,隣に居座る貴女に唇をくれた。
「先生,私,もっかいしたい」
「先生,私の首絞めてください」
「ねぇ,せんせぇ,」
この世で許されざる君とのセックス
快楽を得た。
-- 《君に会いたい》
1/18/2023, 11:13:45 AM
貴方を思う余りの溢るる言葉を綴り続けた。
淡い記憶と儚い心を消さないように。
然し想う事を辞めた時
日に日に短くなる文と消滅する音が有った。
恋心とはそこ迄なのだと綴った。
--《閉ざされた日記》
1/17/2023, 11:13:47 AM
凩と書く貴方に魅入った。
見慣れないその字に私は知見を得た。
''貴方は此凩の季節に
何処ぞを漫歩きして居られたのですか''
戯言を零した唇には貴方の唾液が触れていた。
--《木枯らし》
1/16/2023, 12:26:04 PM
文字の汚さは幼い頃から言われてきた。
私には兄弟がいて、沢山比べられて、''女のくせに''って言われてきた。父母共に字は見やすく綺麗で、兄はとても整っていた。弟は性格が出るように大きな字で嫌われることは無いだろう。然し、私は違ったみたい。母から永遠に言われる''家で1番字が汚い''父から言われる''どうしてこんなに汚いんだ?''
永遠と聞こえるその声。
いつの間にか手紙を贈る事すら無くなっていた。
だから、最後に綴るのです。
さようなら。
--《美しい》