ミヤ

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2/17/2026, 4:42:14 AM

"誰よりも"

僕は彼女の幸いにも、祖父母の幸いにもなれなかったから。
せめて貴女だけは、何処か遠くの陽が当たる場所で誰よりも幸せになって欲しかったのに。
折角あの地獄のような家から逃げ出せて、これからというところだろう?
なんで戻って来ちゃうかな、と半ば自棄っぱちに言葉を投げつけてみても、強い意志を持った瞳は小揺るぎもしない。

あーあ。
葬儀を終えて、諸々の手配を済ませたら、全部終わらせるつもりだったのに。
差し出された手を振り払うことができなかった時点で、僕の負けだ。

2/16/2026, 5:39:29 AM

"10年後の私から届いた手紙"

10年後も自分が存在しているかは分からないけど。
もしも存在して過去の自分に何かを伝えられるとしたら、文面無しで包丁とか送ってきそうで嫌だなぁ。

2/14/2026, 4:55:25 PM

"バレンタイン"

差出人が不明なもの、特に手作りのものは食べちゃ駄目だと口酸っぱく言われたっけ。
まぁ確かに髪の毛入りのブラウニーとかあったけれども。
幼い頃に一度飢餓を味わった身としては、食べられる状態のものを無駄にするのが勿体無くて。
どう思う?と、祖父母の検閲を潜り抜けたお菓子を隣でもぐもぐ頬張る貴女に尋ねてみると。

翌日からセコムが一人増えた。

問題がありそうなものは自分で判断できると何度言っても、君の"食べられる"の範囲は信用できないから、と頑として聞き入れてもらえなかった。
信用されないのって、悲しいね……。

2/13/2026, 3:49:01 PM

"待ってて"

貴女が望むのならいつまでも。

たかだか数分、数十分、数時間。
数日でも、数年でもいい。
待たされたら怒ってもいいんだよ、と貴女は言うけれど。
ちゃんと貴女は約束を守ってくれるから。
だから、貴女を待つ時間は嫌いじゃない。

2/13/2026, 6:34:58 AM

"伝えたい"

小学校を卒業する時に、タイムカプセルというものを作りまして。
何年も経ってから、掘り起こす際には立ち会わなかったけど中身が郵送されてきた。

未来の自分に伝えたいこと、という命題で閉じられた封筒を開けると、中には一週間分の献立レシピが入っていた。
詳細な手順解説付きで。
そういえば、伝えたいことなんて何も無いのに"書きなさい"って何枚も便箋を渡されたからとりあえず時間潰しで書いたんだよな、と懐かしく思った。

とりあえずその日から一週間はその献立表に沿って食事を作ったんだけど、これがなかなかに手が込んでいる。
授業中に手紙を書く時間ってことで結構な時間が割り当てられていたから、本を見ながら栄養価計算までしていたんだよな。
暇な奴だなぁと過去の自分に呆れ半分、感心してしまった。

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