パラノ

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2/4/2024, 9:52:36 AM

僕は神様の従者。
お世話、護衛、神様の我儘に何でも応じる。
言わば下僕という名の彼の使ひ人だ。
彼は優しいし、いつも僕や他の従者の事を気にかけてくれるお優しいお方だ。

僕はそんな貴方に恋焦がれている。
花のように優しく笑う姿や、人間に手を差し伸べる優しい性格も、全てが愛おしくて仕方がない。
だがしかし、所詮は神様と従者というだけの関係。
身分が違いすぎるのだ。

叶わぬ恋ならば
1000年先も、貴方の幸せを願って。

──叶うのなら、来世は貴方の大切な人になりたい。


『1000年先も』

1/24/2024, 12:22:33 AM

朝、目が覚めると隣りに君が居た。
2人で一緒に朝食を食べながらニュースを見ていた。

「今日は洗濯日和の快晴だって!」

君はそう言いながら太陽のように笑った。
生憎外は虚空のように真っ暗で、快晴のかの字も見当たらないような風景だ。
寝癖のついた髪を撫でながら君の鼻に口付けをし、恥ずかしそうにしながらも幸せそうに笑う君を突き飛ばし、床に倒れた君の首目掛けて蹴りを入れた。

"キミ"はそんな顔しない。




目が覚めた。
固くて狭苦しいソファの上で瞼を開き、欠伸をし目をこすりながら上半身を起こした。
体をパキパキと鳴らしながら背中を伸ばし、辺りを見渡すとキッチンに立っているキミの姿を見つけた。
起き上がりキッチンへ向かい、キミを後ろから抱きしめて寝癖のついた髪に口付けると、キミはまるで怒っているかのようにむっとした顔で振り返った。

「今日は洗濯日和の快晴だって」

そう言いながら月のように静かに微笑んだキミにボクは精一杯の笑顔でこう言った。

『こんな夢を見た』