瞳はいつも周りを見てる
わたしを映す鏡は心の中
誰も見えない分からない
わたしだけしか映らない
優しい風では気付かない
波音を揺らした強く強く
あなたがいてくれたから
わたしを理解できたのだ
雨が降る新緑の香と共に
はじまりは永遠の旅へと
『風と』
はなひらくとき
かたいつぼみが
ふくらんでゆく
ときのまほうの
はざまにゆれる
ゆっくりがいい
ゆっくりでいい
はなのいのちは
ときのまたたき
きのうのつづき
いまをいききる
わたしをつくる
『軌跡』
布団を頭まで被って
目を瞑るぎゅうっと
夜が連れてきたのは
誰かが放った言葉と
帰り際見せた表情と
ざぶうんざぶうんと
静かな波音のように
足元を濡らした少し
答えの出ない問いは
ざぶうんざぶうんと
何かを探してる月は
きっと見ている夜の
海に溶けているまま
気まぐれな雨は優しく
音が降る心に沁み入る
見上げている空は青く
泣き顔を隠している雲
虹を探す光り射す方へ
ふわりと香る記憶の扉
忘れないよ言葉の欠片
呼吸するようにずっと
『どんなに離れていても』
スクランブル交差点
行き交う人の濁流に
見つかるわけないと
諦めないで心の中で
呼びかける呼応する
魂に巡り逢えたなら
きっと分かる瞳の奥
声の色はいつだって
変わらないのだから
心は優しく清浄にね
どんなときも神様の
計らいは美しいから