夏の終わり
蝉が鳴いた
力の限りに
命の終りに
山は遠くに
小さな私は
地上に立ち
天を見上げ
歩きやすい
道を選んだ
叫ぶことを
知らない道
『声が枯れるまで』
とても小さな願いごと
ふわりと浮かぶ雲の上
まだ青い色をした果実
ゆっくりとゆっくりと
赤く熟するその日まで
天に預けてこの場所で
わたしはわたしのまま
できることをするだけ
『はじまりはいつも』
風見鶏が北を向いた
カラカラと鳴いた夜
時の悪戯キラキラと
星の瞬きまたいつか
会えるよと揺れる月
魔法は解けたはるか
彼方にあるサヨナラ
きっとねきっとだよ
『すれ違い』
その経験は自身への警告か
これから出会う誰かの為に
役に立つことかもしれない
忘れたいと思うその先には
何が見えるのだろうか何故
そう思うのだろうか答えを
探す見つけたら案外にすぐ
忘れてしまうのではないか
感情と繋がってる記憶の扉
遥か遠くにある旅の始まり
『忘れたくても忘れられない』
満たされない思いがある時はね
食生活を見直してみたらいいよ
お米を研いでお味噌汁を作って
続けてみると分かるよゆっくり
時間をかけて味わってごらんよ
身体も心も変化してゆくよ必ず
疲れたら休むことも忘れないで
飛び立つ為に大切なことだから
『高く高く』