香音

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8/30/2024, 11:45:09 PM


      風に乗って運ばれた香りは
      記憶の扉を開けた少しだけ
      あなたを探した雑踏の中に
      いるはずはない分かってる
      閉じ込めていたわたしの心
      愛を探していたわたしの瞳
      まだ幼かった二人の出会い
      誰かが囁く言葉は要らない
      ただ真実をみたいそれだけ
      欲望が溢れているこの街は
      あなただけいないこの街は


             『香水』

8/29/2024, 9:48:54 AM


        雪の降る静かな夜
        玄関のチャイムが
        鳴ったゆっくりと
        インターホン越し
        君の声が聞こえた
        姿は見えなかった
        急用ができたかと
        慌てて扉を開けた
        メリークリスマス
        サンタ帽を被って
        ヒゲも生えてたよ
        リボンをむすんだ
        クッキーは手作り
        君のサプライズは
        唯一大好きだった
        
        
       『突然の君の訪問。』

8/28/2024, 12:08:30 AM



       大切にしている箱の中は
       誰かに見せなくてもいい
       知っているのわたしの瞳
       曇天の空色は澄んでいる
       泣いているのわたしの瞳
       ナナカマドが薄紅をさす
       風がもうすぐ連れてくる
       雨が上がる静けさを空に
       風がもうすぐ連れてくる
       今はただ此処にいたいの
       何もかも忘れていたいの
       

            『雨に佇む』

8/25/2024, 10:41:42 PM



         グラスの氷が
         溶けて消えた
         仕草のひとつ
         優しい嘘なら
         私は要らない
         隣に居たなら
         知らないまま
         さようならは
         雨の日がいい      
         あのカフェで
         窓際の特等席


        『向かい合わせ』

8/24/2024, 9:00:25 PM

 
        てんしる、ちしる
        われしる、ししる
        だれかがみている
        どこかでみている
        きのうのわたしも
        きょうのわたしも
        いつもといかける
        やさしくありたい
        じぶんにまわりに
        ただしくありたい
        じぶんのこころに
        おてんとうさまを
        みあげてごらんよ
        まぶしくあかるい
        てんしる、ちしる
        われしる、ししる

        
       『やるせない気持ち』

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