空は夕暮れ色に染まる
さよならとさようなら
明日も会えるよきっと
今夜はシチューがいい
謎のテレパシーを送る
ライ麦パン買って帰ろ
カラスが鳴いたら帰ろ
お腹が空いている時は
センチメンタルに注意
食べること生きること
疲れたのなら眠ること
少しのことなんだけど
気持ちって変わるから
すうっと深く息をして
真剣に考えることって
ないのかもしれないよ
『さよならを言う前に』
今日こちらは曇り空です
じゃがいもがごろごろと
キッチンで騒いでいます
私が帰る日にお父さんが
長靴に履き替えて畑へと
大きな黒い手で土を掘り
丁寧に取り出した光景を
思い出していました私は
子供のようでしたあの日
とても暑くて山が近くて
深い緑色がこんなに側に
迫ってきてる見上げたら
忘れていた夏の空でした
じゃがいもがごろごろと
洗われるのを待ってます
夏の暑さが続いています
『空模様』
どんな景色を見てきたの
どんな言葉を聞いてたの
優しい言葉をかけたかい
手のひらに宿る力がある
どんなことに使ってるの
その足で歩いているかい
どこに種を蒔いたんだい
瞳の奥を覗いてごらんよ
疲れてるなら休むんだよ
オツベルの白い象が言う
美しい瞳でこちらを見る
賢さは時に光を曇らせる
心を磨いておくといいよ
真実が必ず見えるから、
『鏡』
突然にやってくる情景がある
未消化だった感情が顔を出す
ちいさなわたしが叫んでいる
ここから出してと伝えている
陽のあたる場所はあたたかい
ちいさなわたしを抱きしめる
伝えてる言葉に耳を澄ませて
重たい気持ちにはさよならを
持つか持たないか自由だけど
磁石みたいに引き寄せるから
ふわふわの肌触りのよいもの
幸せに包まれていよういつも
心の中は自分にしか見えない
もし揺れ動く時が来たのなら
見つめる絶好のチャンスです
『いつまでも捨てられないもの』
夜空を見上げて思うのです
満ちてゆく欠けてゆく月を
私の心のように思うのです
あの日照らしてくれた私を
泣きたいくらい眩しい心を
教えてくれた隣にはあなた
夜が明ける昼空に浮かぶ月
あの澄んでいる青に染まる
生命の旅果てしなく続く道
私はわたしを見つける為に
『誇らしさ』