さらさらと流れている
両手で掬う澄んでいる
枯れてはいないようだ
濁ってはいないようだ
魂の鍛錬はどこまでも
天から差し込む光には
影はないどこにもない
世界が違えば闇となる
迷いがあれば天を仰ぐ
悩みがあれば風を呼ぶ
心の感覚を研ぎ澄ます
ケイシーの福音が舞う
あなたに届くようにと
『これまでずっと』
行動の基準はシンプルでいい
行きたいか行きたくないのか
自分自身の思いだけなら即決
脳内はあれやこれやと考える
人を集めたいであろう誰かの
仕事のひとつサクラになった
わたしは花なのだ咲いている
好きではないことに使う時間
枯れ始めたのは思いの外早く
もうそろそろ時間だよと囁く
行きたいか行きたくないのか
やりたいかやりたくないのか
自分の身体と心を大切にする
優先順位を明確にするといい
いままでとこれからの生き方
自分が見たい景色を選択して
『目が覚めると』
待ち合わせの場所
白い石を選びがち
約束の時間よりも
早くに到着をして
辺りをぶらりする
そんな時間が好き
待たせるより待つ
心の片隅にいつも
おかげさまの言葉
優しい響きが好き
当たり前はなくて
きっと奇跡の連続
いやもしかしたら
当たり前の裏側に
何かがありそうだ
朝食の目玉焼きに
違う調味料を選ぶ
とりあえずソース
そこから始めよう
『私の当たり前』
夜が降りる
月が満ちる
橙の照らす
光は優しく
気をつけて
おかえりよ
海が広がる
空に泳ぐ鯨
地上にある
宝石箱の色
星を探して
夜を越えて
おやすみよ
おやすみよ
『街の明かり』
短冊が風に揺れる
あの娘の願いごと
チリンと音がした
風鈴は夏を連れて
言葉は天へ預けて
永遠の時を願った
夜はひとつになる
明けてゆく空の色
溶けてゆく星の光
いつまでもの文字
微かに滲んでいる
あの娘の願いごと
短冊が風に揺れる
『七夕』