てるてる坊主
窓際で見てる
隠れてる太陽
顔を洗う子猫
泣かないでと
願ってる子供
揺れてる灰色
てくてく歩く
あの場所まで
晴れるように
お結びふたつ
寄り添ってる
『あいまいな空』
隅田の花火
キミの名前
雨上がりに
煌めく純白
夜空に咲く
火花は儚く
キミは揺れ
雨粒を纏う
地上に咲く
花火はまだ
夢を見てる
空に咲く夢
『あじさい』
あなたに出逢えて
嬉しかったのです
楽しかったのです
苦しかったのです
どうぞまたいつか
出逢える時にまで
あなたはあなたで
わたしはわたしで
認め合える日まで
『好き嫌い』
あの人への贈り物
手紙が好きだから
レターセットかな
いつかの菜の花は
春限定だと微笑む
大丈夫だよ覚えた
売場は涼しげな夏
朝顔に風鈴、花火
これだ!四季の花
いつでも使えるね
あの人を思う時は
花でいっぱいの庭
今月末にお誕生日
会いに行くからね
『街』
夜露に濡れている
植物が揺れている
芍薬の白い花びら
ひらりと風に乗る
すうっと息を吸う
空気は澄んでいる
光りは力を与える
新しい自分になる
感じるということ
今に集中すること
新しい今が始まる
生きている生きる
『朝日の温もり』