春に芽吹き
夏は木陰に
秋風に揺れ
冬はひらり
土に還りて
葉の一生は
儚いけれど
生命は巡る
生命を繋ぐ
旅立ちの時
『枯葉』
夢の中へと旅する前に
今日一日を思い出して
愛の言葉で抱きしめて
午前0時の向こう側は
愛に溢れた1日にする
地球の裏側にまで届け
優しい色で染め上げて
優しい音が響くように
『今日にさよなら』
夜が鳴いている
君が泣いていた
心が溢れだして
涙が夜となった
パッヘルベルの
カノンが優しく
扉をノックした
いつでもおいで
愛に戻れる場所
淹れたての珈琲
変わらない笑顔
もうすぐ春だよ
『お気に入り』
わたしはわたし
あなたはあなた
ものさしだして
はかるのだあれ
こころとからだ
おおきいつよい
よわいちいさい
それでいいんだ
くらべないんだ
わたしはあなた
あなたはわたし
わたしはひとつ
ひとつはみんな
いきているんだ
にんげんなんだ
『誰よりも』
人には優しく
自分に優しく
最善を尽くし
どんなときも
愛を忘れずに
曇りなき瞳で
見つめること
私はその先で
待っています
『10年後のわたしから届いた手紙』