新月は夜空に溶けた
兎は何処かへ逃げた
心を染めるは夜空色
そんなときもあるさ
泣いたっていいのさ
隠れんぼに飽きたら
ぴょんと顔を出して
光に包まれ踊るのさ
『寂しさ』
愛しく思う心はあたたかい
あなたがいてわたしがいて
ぬくもりの中に生きている
無数に散りばめられている
星の数ほどあるしあわせを
どれだけ見つけたのだろう
わたしと共にあなたはいる
わたしは此処で生きている
一年が終わり一年が始まる
ひとつひとつ冬の星数えて
『冬は一緒に』
誰かの話を聞いている時に
何処か遠くへ旅に出ました
あなたが悪い訳ではなくて
わたしが集中できなかった
これはわたしの悪い癖です
大勢よりも少人数派ですね
隣の人とゆっくり話したい
穏やかな人が好きなんです
大きな声と悪口は苦手です
好き嫌いをしないで何でも食べなさい
そう親に躾けられましたが
仲良く出来ない人がいても
いいでしょうか、お母さん
『とりとめのない話』
健康で過ごせる喜び
誰かの心の思いやり
玄関に置いてあった
ビニール袋いっぱい
愛に溢れていたこと
長いままの太巻きは
キミのママの手作り
笑った泣いた大声で
その時風邪は何処か
遠くへ飛んで行った
忘れない忘れないよ
キミからの優しさは
いつまでも覚えてる
『風邪』
北国に住む人の冬は厳しい
日々天気予報とにらめっこ
大雪なら除雪機を稼働して
屋根の落雪にも厳重注意を
時にホワイトアウトに遭遇
大人の皆様はお疲れ様です
それでもね雪が降った後は
空がとっても美しいのです
澄み切った水色と雪の色が
キラキラと輝いてるのです
積もったばかりの雪の中に
ダイビングしたいでしょ?
雪のベッドで空を見るのも
気持ちがいいものなんです
『雪を待つ』