幾重にも
被われている
こころの中の
花びらを
一枚ずつ
ゆっくりと
開いてゆくだけ
大切な
自分の心が
知っている
わたしのことも
あなたのことも
『理想のあなた』
映画のワンシーンのようだった
ボクとキミの間に
見えないスクリーンが
確かに存在した
キミがなんて言ったのかは
もう覚えていない
ただ、悲しい顔をしていた
ボクは
流れていたモーツァルトの曲で
キミの言葉に上書きをしたんだ
『突然の別れ』
ブラインドの隙間から覗くおつきさま
静寂に負けじと時計の秒針リサイタル
羊飼いの少年は今宵も何処かで仕事中
眠れない夜の過ごし方
どなたか教えてくださーい
『真夜中』
" 暗闇と静寂は苦手なのです
愛という名のもとにあるものは
誰も傷つかない
誰も傷つけない
ことではないかと
わたしは思うのです。
野に咲く花のように
優雅に
たおやかに
揺れていたい
あなたの風に抱かれて
『風に身をまかせ』