【ルール】
「普通の人間に合わせろ」
それがこの世のルール
突出すれば粗を探され
輪を乱せば叩かれ
追いつけなければ嗤われる
義務教育は同じような人間を作る制度
社会は忍耐を強いられる場所
この世のルールは腐っている
個性を潰し我慢ばかりを教えられ
つまらない人間を量産する
もちろんそれが吉と出ることもあるが
同じような人間ばかりを作り出して
難しいことを考えず何となく仕事をするような
ぼんやりした人間を増やしていることには
危機感を持つべきだ
そしてそれを喜ぶ人間たちが居ることも
知っておかなければならない
そんな訳の分からないルールは壊してしまえ
目立ってもいい
間違ってもいい
考えが違ってもいい
一人として同じ人間はこの世に居ない
君は君の良さを
好きなだけ伸ばせばいい
【今日の心模様】
私の今日の心模様は雨
とてもいいことがあったから
私は雨が好き
だから悲しい気持ちを表す時に
雨を使いたくないの
でも晴れも好きだから
悲しい時に心模様が晴れだとも言いたくない
どんな天気も好きなの
じゃあ悲しい時は
なんて言ったらいいのかな?
【たとえ間違いだったとしても】
今日はテストの日だ
しかも待ちに待ったマークシート方式のテスト
俺にはやってみたかったことが一つある
マークシートの全部の解答を同じ番号にすることだ
テスト開始の合図のあと、必死で問題を解くクラスメイトを尻目に
俺はマークシートの1番だけを全て塗り潰した
カリカリというみんなが文字を書く音が聞こえてくるが
俺は腕を組み余裕の表情をして時間を持て余す
全て端っこが塗られたマークシートなんて見たことがない
果たしてこれで何点取れるのか、採点が楽しみだ
テスト終了の時刻を待つあいだ、俺は
とてもすがすがしい気持ちでいた
テストの解答や俺のテストに取り組む態度が
たとえ間違いだったとしても
そんなことは気にしない
【雫】
まだ負けたくないと思いながらも
目からは雫が流れていく
それでも前には進むべく
拳を握って歩き出す
血も汗も数え切れないほど流したけれど
その雫も足跡のように
自分の後ろに落ちている
苦しみながらも立ち向かったことは
決して無駄ではないと
その雫が教えてくれる
【何もいらない】
お前が居れば何もいらない
そう思えるほど好きになれた人に出会えたことは
俺にとっての幸せだ
何もしなくていいから
何もくれなくていいから
ただ俺の隣に居てくれ