【旅路の果てに】
長い長い人生だった
妻、娘と息子、孫、ひ孫……
大切な存在に恵まれ
幸せな時間を過ごし
もう思い残すこともないほどだ
この旅路の果てに
心から笑うことが出来るなら
それ以上に望むことはない
だから私は
もはや誰とも認識できないが
大事な誰かの手を握って
最期に微笑みながら
この旅を終えるのだ
【あなたに届けたい】
溢れる想いを文字に変えて
白い便箋を埋めていくよ
埋まりきっても
それを渡す勇気などなく
ただ胸に抱きしめるよ
世界にたった一人のあなたを想い
自分の気持ちに正直になって
吐き出したその気持ち
知られたら恥ずかしくて仕方ないけれど
本当はあなたに届けたい
【I LOVE…】
君に出会うために
生まれてきたのだと
納得してしまうくらい
僕は君のことが本気で好きだ
生きる理由が見つからなくて
途方に暮れていたころもあったけれど
君が現れてからはずっと
気持ちが昂っている
いつも無気力だった僕が
毎日笑って前向きに過ごせているんだ
僕が僕でなくなるようで怖かったけれど
同時に楽しみでもあるんだ
僕自身や僕と君の関係は
これからどんな風に変わっていくんだろう
君が僕をどう思っているのかは
まだ分からないけれど
僕は確かに
君を愛している
【街へ】
私が住んでいる場所は
周りに畑があって
自然でいっぱい
自分にとって居心地はいいけど
まさに田舎って感じ
だから、たまに遠出して街へ行くと
ここは別の国か?って思うんだ
綺麗な服が綺麗に飾られたショーウィンドウ
美味しそうなだけじゃなく、おしゃれなスイーツが売られていて
そこを歩いている人たちも洗練された印象だ
未だに小学生の頃と同じような
トレーナーにジーパン姿の私が
本当にここに居ていいの?って思うくらい
私の住んでいるところにもそこにしかない良さがあるけれど
私は街が似合うような人になりたい
ずっとずっと、憧れているから
だから今日は初めて、綺麗でかっこいい服を買うんだ
おしゃれ女子への第一歩を
ようやく踏み出すよ
【優しさ】
辛い時、何も言わずに側に居てくれる
嬉しい時、一緒に喜んでくれる
悲しい時、そっと抱きしめてくれる
困った時、さり気なく手を差し伸べてくれる
甘えすぎている時、注意してくれる
道を誤りそうな時、きちんと止めてくれる
そんな人が優しい人だと、私は思うのです