物を溜め込まないようになる
掃除が楽
探し物がすぐ見つかる
冷暖房がすぐ効く
光熱費が安い
家族の顔を自然と毎日見れる
居心地が良い
狭い家の狭い部屋、
控えめに言って最高
昔の事すぎて詳しくは
覚えていないんだけど
振り返れば
自分の事が嫌になって
いつも勝手に失恋してたよ
正直なところ
母が施設に入ってくれたら
すべて私の悩みが解決する
わけではない。
気が狂うかもしれない...
と思って夜ゆっくりと寝れるだろうか
友達の飲みに行けるだろうか
撮り溜めたドラマを見て
いられるだろうか...
それでも、限界を訴える私に
がんばれ耐えろとしか言わない父に
腹を立てて、
どこまで耐えれるかわからないと
脅す娘。
あーーーやだやだ
なんもかんもいやだ
今の正直なわたしの気持ち
夕方、入院中の父から電話。
体調があまりよくない。
吐いてしまった。
母がそれを受けて心配で心配で、
今すぐ行くと言い出す。
今日は面会時間は終わってるし
来なくていいよ。
もう寝るからおやすみといって
電話を切られる。
電話を切った後も、早く行かな!!
と母はいきりたっている。
面会時間終わってるし
父さんは寝るってと何度言っても
遠くから見るだけでいいから行く!
と言って聞かない。
タイミング悪く、私はテレワーク中で、
仕事が終わる時間まであと10分。
しかもスマホの充電も切れそう..
10分待ってと私の言葉も聞かずに
行ってしまう。
一度戻って、どこの病院?
どこにあるの?
何科?って確認、、、
質問にできるだけゆっくりと答えて、
迷ったら帰ってきてや!と伝える。
財布はもっていった。
鍵は置いていった。
仕事を終えて充電もそこそこに
鍵を開けたままにして自転車で
追いかける。
駅までの道は一本道..居ない。
駅の前に...居ない。
ホームについて..居ない。
時刻表を確認するが、
前の電車には乗れてないはず。
もしかしてバス??
電車が来る。
死角だったベンチから母がゆらゆらと
立ち上がり前方へ。
見つけたと安堵しながら、
ひとつ後ろの車両に飛び乗り
隣の車両へ移動しようかと、
車両の連結部ドアに手をかけて
躊躇してしまった。
まだら認知症の母は、普段から
私ひとりでお見舞いに行ける。
ひとりで暮らして行ける。
心配しすぎ、ぼけてへん!と
その事で何度も口論してきた。
ほんとに行けるのかな?
ちょっと様子を見ようと、後をつける。
母の歩くスピードは超ゆっくり。
見逃す事なく後をつける。
探偵?刑事ドラマみたいな事を
生まれて初めて母親に...
その間、意地の悪い楽しさと
罪悪感、どのタイミングで
母に声をかけるか
病院まで問題なく行けたらどうする?
なんて頭の中はフル回転。
駅を降りて、陸橋を渡り、
大通りの信号を渡って、後少し、、、
あーーーー
ひとつ手前の筋で曲がってしまった。
多少立ち止まりながらも
戻らずにどんどん先へ行く。
そして、病院関連の違うビルへ
入って行ってしまった。
半地下の階段を降りて
入り口ドア開けてどんどん中に...
さすがに建物内まで入ってしまうと、
まずいので追いかけた。
建物内に入ってすぐに、
警備員に案内されて戻ってきた
母と鉢合う。
何で居るの?と母。
いや、そこの信号でみかけてん。
と嘘をつき、
ついさっき繰り返し言った
病院は面会時間外で、
父も寝るから来ていらんと言ってた事を伝えると少し怒って
もうそこまで言うなら帰るわっと。
よかった
母の少し後ろを付いて歩く。
よろよろと歩く寂しそうな母。
近づいて手を繋いで歩く。
バス停があるから、そこに行く?
と私に案内するのは
バス停とは反対方向。
バス停が無いからおかしいとブツブツ
言いながら、
駅まで歩いて電車で帰ろうと、
母に引っ張られ、
切符を私の分も買ってくれた。
自宅近くの駅につき、
ごめんな
すんませんでした
迷惑かけたな
お父さん大丈夫かな...
でもボケてへんやろ
私ひとりでも行けたやろ!って
悪い事ないからあやまらんといて、
すぐに行ける母さんはすごいよと
伝えると、しばらくだまって、
ふたりでどちらともなく、
お腹すいたなーって言いながら、
ゆっくり家まで歩く
梅雨入り前の湿った空気が
やさしく感じる
袖と柚
似てますよね
最近老眼が加速して
半柚
って何だろうと
しばらく考えてた
半分の柚
薄い柚味...
Googleで検索したら
ちゃんと半袖がでてきて
老眼間違いを正してくれた
やるなーGoogle