認知症ミステリー
相手が誰なのか、
何時なのか、
何の用件か目的もわからない
連絡先もわからかい
日付だけ決まっている約束
いつもの妄想
午前中は眼科の予約、
午後は入院中の父と面会のある
忙しい土曜日に...
謎だらけの約束を優先しようとする母
カレンダーへ書いとくべきだったと
後悔しながらも説き伏せる
後日、ふと母が気にしていた
自治体から来ていた健康診断の受診券
何気にみると裏に日付と時間の
走り書き?!
鳥肌がたつ。点がつながる。
信じなくてごめんなさい
わたしは母を観ているつもりで
実は観ていない
刹那に訪れる正気の断片
見逃してごめんなさい
認知症になってしまった母
買い物も通帳やカードの管理もできなくなっている。
自分にお金の管理を
させてもらっていない事に腹を立てて
何度も説明を繰り返すのに、
生きる価値がない。もう死にたい。
ヒステリックに騒ぐ。
生きてて欲しいと思う家族の願いは
生きる意味に値しないのかと言って
ようやく落ち着いてもらう。
このやりとりの回数が増えて、
ここ最近では一日置きのペース。
ものすごく疲れる。
でももし将来自分も老いて
息子に迷惑をかける事になるなら
死にたいと思うだろう
生きていくのは辛い
生きる意味を見つけるために
生きるしかない
まだ答えは見つかっていない
ルール1
いっぱいいっぱいになったら
不安と不満をぶちまける
ルール2
泣く時はトイレで
ルール3
落ち着いたら謝って握手する
ルール4
何の事かわからんと言う
ルール5
自分の幼さを反省して、
忘れてくれたことに感謝をする
認知症の母とわたしの
今日できたてのルール
まぁ、普段から信心深くもなく、お賽銭は奮発してもワンコイン、後悔は微塵もしていないけど離婚も宗教的にはアウト?
こんな私の願いを聞いてくれる神様はいないですよね。そりゃそうです。我ながらなんて図々しいんだと思ってます。
神様に頼る事無く生きていこうと思っていますが、たまには、たまにしか願わないので、無茶は言いませんから、どうか、どうか聞いてくださいね。
今の季節、快晴は最高。
こんな晴れた日はだいたい仕事...