愛言葉
愛する理由などなく
当たり前に無条件の
愛が日の光のように
そこにあったならば
私もこんなザマには
ならなかったものを
そろそろ衣替えしようと思う。
妊娠した。この子を産むと同時に私は産まれた赤子に乗り移って新しい体を手に入れる。私はこういう種類の生物で、こうすることで永遠に生きる。
その為に結婚した。夫は何も知らずに赤子になった私を育ててくれるに違いない。
妻が出産と同時に死んだ!悲しいが。まだ遺体が新鮮なうちに古い体を脱ぎ、妻の体を着た。こっちの方が若いからね。美人だし。
古い体はバレないように代わりに火葬する。こういうこと慣れてるから出来る。自分より若い体に乗り移っては永遠に生きる。
妻は知らないだろうが、世の中ってホントいろんな人がいるよね。
始まりはいつも
何かの終わりだと思うのです
とりあえず何かが終われば
新しい事が始まってくれる
だから終わらせます
取りあえず何か始まれば
それでいいのです
忘れたくても忘れられない
それはそれは憎い人がいたのですが
新たに憎い人が現れたので
前の憎い人の事は忘れられたんです!
呪いの儀式は要らないと思います
ただ憎い憎いと一心不乱に念じていれば
相手にそれなりの不幸は訪れるようです
ねえ、あなた、お暇でしたら
私に憎まれてみませんか?
私に危害を与えてみて下さい
なかなか無いでしょう?どんな形でも
ここまで誰かを想い、想われるなんて事
私はあなたの事を、ほぼ1日中、365日、
たえずたえず、繰り返し繰り返し、
ひたすら想い続けます
最初はあなたも怯え、憤り、許しを乞い
それでも駄目なら あなたも私を憎みはじめる
そしたら両想いですね!
どうです? 少しは楽しそうでしょう?
蛇の指輪を無くした 銀色で目は黒い石
鋭い眼差し
地味なので 見つからないかもしれない
サイズが合わなくて ゆるゆるだったので
散歩の帰り道に抜け落ちた
コンクリートの道 端には雑草の草むら
探しながら道をひきかえす
草むらから小さな蛇が出てきた
その首には無くした指輪が掛かっている!
それならあの蛇を指に巻き付けなきゃ
指は無理かも 手首にでも巻こう
何とか捕まえなきゃ
あの指輪は蛇になろうとしたのだ
石の目に意志を感じた (石だけに)
自分が何だか分からなくなる時はある
蛇みたいな外見なのに 蛇じゃないなんて
人の指に巻かれるし意味分からない 悩むよね
私も人間のような外見をしているけど
たまに自分が人間なのか人間のような何かなのか
自信が無くなるし 無理もない 分かる~!