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5/18/2023, 8:06:33 PM

 恋物語はあくまでもフィクションでしかないというのが私の持論だ。恋は盲目という名の通り結局、見ているものは空想上の相手でしかない。
 ならばきっと、誰もがノンフィクションだけでなく、フィクションを作る才能を持っているのだろう。

5/17/2023, 7:57:58 PM

 真夜中。そっと目を細めた。別に何かがあったわけでもない。ただ、無意味なことをしただけ。
 そんなことをしている私はきっと寝れない訳じゃない。寝ることをやめたいと思ってしまっただけなのだろう。それこそ、なんの利点も、なんの意味もないのに。それでも罪悪感は全くといっていいほどなかった。
 だとしたら、私にとっての真夜中は、意味を作らなくていい時間なのかもしれないな。

5/16/2023, 9:05:15 PM

愛があれば何でもできると思う?
 彼女の質問に私は戸惑う。だって聞いて何になるのだろう。答えは人それぞれ違って、彼女は彼女なりの答えを持っているはずなのだから。それが、普遍の真理なんて存在しないと豪語する彼女の答えだろう。
 他人なんて関係ない。そんな彼女が崩れた瞬間だった。

5/15/2023, 7:48:09 PM

 選ばなかったことを後悔するぐらいなら選んで後悔しろと人は言う。けれども私は、選んだことを後悔するなら最初から選ばなければいいとも思うのだ。選ぶ重みを知っているから、介入することの難しさを知っているから。私だけは、そう思っていたい。

5/15/2023, 6:45:00 AM

 風に身を任せてみた。それは暴風だったから。それは好きなことを荒らすけれど、嫌いなものだって飛ばしてくれるから。
 足元が攫われて、体が浮いて、地面から目が離れる。感覚は荒波に揉まれているみたいなのに心は穏やかだった。きっと恐怖は押さえつけられる程弱かったんだ。そう、一人で判断を下したときには、体の周りにはいつのまにか空しかなくなっていた。
 くるりと体を反転すれば、知らない景色が目に入って。ぴんと手を伸ばせば、届かないことを思い知らされて。
 ほっとすると同時に、涙が出てきてしまったんだ。

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