泣かないよ。
大好きな君に
君のためなら見返りなんて要らないから、ほら、君が好きなお菓子も、君が好きな紅茶もあるよ。遅くなったけど、誕生日おめでとう。みんな、君のことを慕っているよ。君がいたから、私は今ここにいるんだよ。初めて会ったのは貴方で、一番安心できる居場所は貴方だった。いつもありがとう、これからもずっと一緒にいてね。
Love you
貴方が私にくれた言葉は、どうやらただの幻だったようです。貴方の隣にいるのは私が知らない女の子。可愛らしくデコレーションされた写真が、画面の中に出てきました。これほど、私が貴方のアカウントを知っていたことを後悔した日はありません。貴方の隣は、今まで私の場所でした。でも、今は果たして誰のものでしょうか?あの子のものですかそうですか。別に、貴方のことを嫌いになってなどいませんよ。まあ「浮気は男の本能」なんて見苦しい言い訳で浮気を正当化するような心根の卑しい人だとは思いませんでしたが。
さあ、私と別れてあの子の元へ行ってはどうですか?どうせ私に吐いた愛の言葉を、あの子にも囁いているのでしょう。なら私たち変わり無いわ。あの子も私も、貴方の前ではただの女よ。ほらお好きになさって。どこへなりともお行きなさい。
「別れたくない。愛しているのはお前だけだ、あいつはただの遊びで、本命はお前だよ」
そんなの関係ないですよ。私もう見せかけに騙されるほど子供ではないの。詐欺の手法でも学んでから出直してくださいね。『愛している』なんて飴、とっくに食べ飽きてしまったのよ。だって貴方、浮気する度にそれを私に囁くのだもの。でも、あんな耳に蛆がわく言い訳は初めてね。さあ、仏の顔も三度まで。貴方の浮気は何回目?もう後悔しても遅いわ。貴方が愛したのは貴方だけ。何股もかけれるほど女性にモテる自分自身に酔っていたのよ。『Love you』じゃなくて『Love me』だったのね。何回も、別の女の子を惑わして、私の場所を脅かして楽しかったかしら。もう愛想も尽きたわ。どうか私以外で、本気の『愛してる』を言い合える素敵な方を見つけてね。貴方は私に赤い薔薇をくれたけど、私から薔薇を貰えるなんて期待しないで。私が貴方にあげられる花は水仙くらいのものよ。早く鍵を置いて外に出て?ここは私の部屋だもの。それじゃあさようなら。自分以外を愛せると良いわ。