薄ら雲が架かる
空に消えてく打ち上げ花火
お祭りの喧騒の中
あなたが想い浮かぶ

焦れた暑さの中
思い出させるのは
在りし日のあなたの姿
眩しかった笑顔のあなた

8月、あなたに会いたい
8月、あなたに見せたい
一片の打ち上げ花火
私の想いと共に散った

静かな部屋の中
ひとりぼっちコンビニの弁当
少し冷めたご飯が
更に孤独を感じさせる

あの日から孤独には
慣れたつもりで居たけど
どうしてなんだろうか
涙零れる日もあるよ

もしも隣にまだ今も
君が居たとしたならば
まだ知らない世界を
共に歩いて居たのかな？

未熟な僕だから
君の気持ちなんか解らなくて
冷たく引き離してしまって
本当にごめんね

あれから月日が流れ
ひとりぼっちで見る景色が
こんなに寂しいなんて
思いもしなかったよ

見上げた空は青かった
僕もまだ青かった
もう一度君に会えたなら
伝えたいよ「ごめんね」を

散りかけた桜並木
夕暮れの茜空を見る
思い出すのは在りし日の
眩しかったあなたの顔

春一番が桜を散らす
その景色に涙ぽろり
あんなにも近くに居たのに
あなたは春一番と共に逝ってしまった

例えば自分が透明だとして
貴方の色に染まれるのならば
それは本望で
好まれる為ならば何にでもなれる

優しく暖かな貴方なら黄色
いや、爽やかな青？
受け止めたい染まりたい
透明な私