高階

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4/6/2023, 12:12:52 PM

見つめ合うと素直にお喋りできない、なんてのは嘘だと思ってた。

でも本当だったんだ。

君の目を見つめると、素直にお喋りどころか言葉すら出てこないし、その場から動けなくなってしまう。

まるで石になったみたいに。

そう、彼女の名前はメデューサ。

見てはいけなかったんだ。

4/6/2023, 2:31:00 AM

「星が綺麗だね」

僕の左隣、君がイタズラに微笑む。

「そっ、」

そうだねと返しかけたが、ふと思い出した。
いつか君が教えてくれた言葉。
“月が綺麗ですね”は愛してる。
“星が綺麗ですね”は……

「それはどっちの……?」

意味を深読みするには満天の星空だったから、思わず問いかける。
彼女は一瞬目を点にしたあと、すぐにまたイタズラな笑みを浮かべた。

「さあ、どっちでしょう?」

何だか揶揄われているようで少し悔しくて。

「……月も綺麗だよ」

そっと彼女の右手に自分の左手を重ねる。
繋いだ手が溶けそうなほど熱かった。

「貴方と見る月だからかな」

そう言って満天の星空の下で笑う君は月よりも綺麗だった。

4/4/2023, 3:29:00 PM

嫌なことがあって辛い君へ。

何もかも捨てて逃げ出してしまいたい君へ。

苦しくて泣いている君へ。

それでも頑張っている君へ。

逃げてしまった君へ。

自分の選んだ道に後悔しているかもしれない。でも、それがいつか正解になるから。進もうと思わなくていい。立ち止まってもいい。振り返ってもいい。ただ一つ、君自身を諦めないで。

泣きながら頑張る君も、苦しくて逃げてしまった君も、何も間違っていない。それでいい、そのままでいい。ただ君を生きてくれたらそれでいい。