12/18/2025, 4:24:22 PM
『片隅の子どもたち』
あの日団地の屋上で 食べかけの蜜柑みたいな夕日をみたよ サイダーはとっくに温くなっていた 砂場にロボット 21世紀の終わりみたいな夜がくる 幻想は一瞬で 家に帰って夕飯食べる ゲームの続きも多分やる 遠くに聴こえる電車の音が 頭の奥で鳴っている
12/17/2025, 10:00:59 PM
『美しい生き物』
白い静寂や光りとか マーブル模様の眩暈の中で
ダーツを投げる私の虚像 いつか逢える 美しい生き物 その姿に卒倒して 地面と同化してしまう
12/16/2025, 10:21:06 PM
『君がみたゆめ』
みたいようなみたくないような でもきっとみてしまうような めをとじて あつくなった めがしらが
12/15/2025, 10:00:08 PM
『光りのもと』
ぽっかり穴が空いてしまう 光りのもとに住むひとは
こっくりこっくり欠伸して 星屑を吸い込んだ 自宅の住所も忘れて ただ自転車を走らせた
12/14/2025, 3:08:48 PM
『カタログ』
星はどこにも載ってない 髪の毛が乾かぬうちに 冊子は燃やされてしまった モデルの笑顔は引き攣りながら ゆらゆらと カタログは虚無だ 今日は足の爪を切って 出かけるつもり 欲しいものはなぁに
届かぬ想いも 今ならきっと