9/27/2025, 3:41:05 PM
『公園の秘密』
鉄棒に座り 砂の味 すべり台は昨日の雨で濡れている 口元に指をあて さあ、全部なかったことにしよう 黙ったままのスニーカー 紐が緩くなっている
内緒っていいな なんだかいいな 手のひらサイズの罪の意識が刈られた草の上でいびきをかいている
9/16/2025, 3:27:05 PM
『設問』
あまり知らないシンガーソングライター 良い曲だなって聴いている 四角い問題につまずいて そっと答えをだすような そんな曲調が好きだ お別れの時は近づいて 呆気ないさよならの匂い さぁ、僕は何を想う?
9/15/2025, 2:27:32 PM
『感傷の果て』
夏の終わりに冬の寒さを一瞬感じた 国分寺駅でうずくまる 明日を謳う天使が浮かぶ 今日とちゃんとさよならしていないのに 私の仮初めの散文よ 季節の傷を癒して舞い散れ
9/14/2025, 2:11:54 PM
『紙の月、ブリキの星』
今朝食べたパンは唇みたいな形をしてて そのことを誰かに伝えたかっただけなのに なにも言えずに夜がきた 哀しんでるひとがいる 紙は月だ 大事な決断を下したひとがいる 星はブリキだ そんな夢想を空はいつも受け止めてくれる それはもう無条件で
9/12/2025, 11:18:03 PM
『野原分かれる』
強かった あの強かった風が止んで 散髪を失敗したたような 草むらで 運動靴がうずくまっている 空気は残酷すぎるほど清らかで もうすぐお日様に会えるだろう 暫く何もないよ 何も起こらないよ 根拠もないのに そう言い聞かせて