天坂えみる

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9/15/2025, 2:27:32 PM

        『感傷の果て』
夏の終わりに冬の寒さを一瞬感じた 国分寺駅でうずくまる 明日を謳う天使が浮かぶ 今日とちゃんとさよならしていないのに 私の仮初めの散文よ 季節の傷を癒して舞い散れ

9/14/2025, 2:11:54 PM

      『紙の月、ブリキの星』
今朝食べたパンは唇みたいな形をしてて そのことを誰かに伝えたかっただけなのに なにも言えずに夜がきた 哀しんでるひとがいる 紙は月だ 大事な決断を下したひとがいる 星はブリキだ そんな夢想を空はいつも受け止めてくれる それはもう無条件で

9/12/2025, 11:18:03 PM

       『野原分かれる』
強かった あの強かった風が止んで 散髪を失敗したたような 草むらで 運動靴がうずくまっている 空気は残酷すぎるほど清らかで もうすぐお日様に会えるだろう 暫く何もないよ 何も起こらないよ 根拠もないのに そう言い聞かせて

8/28/2025, 5:37:01 PM

         『夏の背』
夏の背と 夏草咲う 川っぺり トンボが育む新たないのち 水色めがねは何をみる? 私も行こう サンダルで歩けるとこまで

8/27/2025, 1:41:06 PM

          『縁玉』
石ころからんころん 夜の背中に飛び乗って 世界をちょっと見まわした くだらないことで笑ってる そんな場面がなんだか愛おしかったりするんだよ 石ころからんころん 力があるようでやっぱり無い 好奇心の塊がほら 森の奥を目指している

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