2/25/2025, 4:43:09 PM
『冒険の外の人』
楽しむことしか頭に無い そんな人たちを横目でみてた 釣り竿が揺れ ルアーが頬を掠めた みんな半袖だ もう秋も深いというのに、、わたしのカーディガンはしゅんとなる 教科書をぎゅっと握りしめて 帰りは泥だらけになっているであろう 後ろ姿たちを ただずっとみつめていた
2/24/2025, 4:41:15 PM
『屋上からみた花火』
三階だての小さなビルの屋上 花火をみていた
一輪の花さえ枯らしてしまう僕なのに
花火をみていた 散ってしまうのもきれいだなんて思いながら
2/23/2025, 5:05:11 PM
『14番目の魔法』
夢に遊び疲れた子どもらの 寝顔を横目に魔法は解けた 使い古しのテーブルの上 即席麺が伸びている
暮らしに疲れたどよめきで 揺れる天井 もう暫くみていない ひとすじの安寧を手のひらに もともと魔法なんてなかったってこと 今になって気づいたよ
2/21/2025, 3:36:06 PM
『星座になんてなるものか』
夜空に散ったよだかの話 星になったよだかの話
今だに好きになれなくて 歯に詰まったアーモンドが気がかりだ 台所は寝静まっている 大半の人々が寝息をたてている 本当は星になることに憧れているなんて 誰にも言えなくて ベッドで泣いた
星座になんてなるものか 星座になんてなるものか
2/13/2025, 3:42:42 AM
『緑の光線』
些細なこと ほんの些細なこと 窓の埃を照らす斜陽と午後の強風 くたびれたカーディガン 紅茶を飲んだのは夢の中 仕事を休んだのは夢の外