8/15/2024, 5:52:10 PM
『その鳥に名前は無い』
夜の海を越える 埋立地が遠くに見える 旋回すれば
想いが霞む 千切れていくのは羽毛のような 似て非なる別の何かだ 私はそれを鳥と呼んで指差した そしてそのまま空を見ていた
8/14/2024, 2:28:18 PM
『自転車に乗って』
自転車に乗って 夏の空気を吸い込んで 大切なものは置いてきた 思案すること放棄した 誰のせいでもない 誰のせいでもない 自転車に乗って 自転車に乗って
8/13/2024, 11:15:49 PM
『しずかにしずかに』
蝋が落ちる それは机の片隅で しずかにしずかに
始まった 誰も知らない神話のような 誰もがとおる
えほんの一頁のような
8/12/2024, 11:30:38 PM
『貝殻は唄う』
貝殻は群青の中うたた寝してる 人魚に出会って私は変わる 内耳に響く 破滅の音も希望の音も五線譜には収まらなかった 私の平和への問いかけが 空にうずまき こだましている
7/31/2024, 2:33:05 PM
『二人乗り』
二人乗りにあえて一人 サンドウィッチは玉子じゃなくっちゃ ほおばる時も一人だよ 空席に水筒置いて
不思議の国の誘いを待つよ