4/1/2024, 3:40:06 PM
『蟹と踊る』
水辺に浮かぶ これまでの嘘を振り返る くだらな過ぎる小さな嘘がつららのようにぶら下がる すっかり迷宮入りしてるんだ 泡吹いて 横歩き とりあえず
蟹と踊ろう
3/31/2024, 12:56:11 PM
『紙飛行機』
紙飛行機 なにも言わずに飛んでいる 感情を背に乗せて 誰かの幸せを想ってる 海なんて山なんて
簡単に超えられたらいいのに だのに、ビル風にやられて アスファルトに突っ伏した まだ知らないことばかりなのに 雲は悠々と浮かんでいるのに
3/30/2024, 1:53:55 PM
『命と出会う』
春なのに秋色のボーダーシャツが縮こまっている
目が渇くほど 色々なものをみてきた 何も知らないわけじゃない まる虫になって転がってみる 坂道の戦慄は言葉に喩えようもない この想いも果てには堆肥になる そしてまた命と出会う
3/29/2024, 11:51:38 PM
『三月の終わり』
今、本を閉じたのに 始まりの匂いがする 指折り数えて三月の終わり 振り向けば 小さなしあわせ紡いでた なるたけ嘘のないように 淡々と淡々と 季節を超えて揺らいでた
3/29/2024, 3:01:51 PM
『時が紅潮している』
大粒の涙なんて暫くぶりだな こんな時フローリングが鏡のように煌めき光る 時計の針 30分が永遠 時が紅潮している