天坂えみる

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2/11/2024, 12:57:17 PM

         『交差点』
青信号 知人が通る 軽く会釈をする そして別れる
黄色信号 空腹の合図 知らない中華料理屋をわざわざ目指す 赤信号 みんなで渡れば怖くない そんなわけは無い 私は止まる 知人は行った 赤信号を
群衆に紛れて そしてまた別れる 今度は会釈もすることもなく

2/10/2024, 1:01:01 AM

        『記念日に』
今日も記念日が作られる 誰もが知ってる祝日か あるいは私だけの特別な日か 聖蹟桜ヶ丘の階段に花束ひとつ 歩道橋から探すよ 白い車だけ せめて気持ちだけは海へ 砂のベッドで眠りたい

2/8/2024, 9:17:08 PM

         『氷解』
駅前徒歩5分 カフェで氷が汗をかく やや薄暗い灯りが灯り スマイルマークのコースターが浮かび上がる 午前7時のモーニング 新聞紙の穴から世界が見える

2/8/2024, 3:53:30 PM

       『誰にも言えない』
見えない境界線に怯えてる 日々の地雷に気づいたら
終わってしまう気がする ロングコートが背中を丸めて歩いてく 襟をたてるその仕草 以前、映画でみたような気がする 気持ちの内は誰にも言えない
昔から私はそうだったって しらをきる

2/6/2024, 2:32:40 PM

        『時が止まる』
時計の針が動かない さまざまな事情が絡んでる
致し方がないと諦める人 はなから興味のない人
必死に時を進めようとする人 私を含む傍観者
止まった時の中 人々が交錯している

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