10/24/2023, 2:27:52 PM
『はなればなれ』
一人の帰道は心悲しい 消えかかった街路樹の灯り
点滅するたび 胸を打つ できれば今、雨が降って欲しい 大雨でもかまわないから 雨が降って欲しい
躯が濡れて 髪が乱れても 気持ちは一向に変わらなかった 心よ、どうかはなればなれにならないで
10/23/2023, 2:33:01 PM
『蒼すぎる世界に』
海も空も絵の具も声も 季節の風に混ざり合って 新たな色になろうとしている 一目みたら青 深さに気づけば蒼すぎる 跪く世界の胞子 青だけの世界で
10/22/2023, 2:58:13 PM
『ミニマリストの孤独』
必要最低限を手のひらに それさえもいつのまにか消え去って 冬の切符も失った マフラーは何故捨てた? 整理じゃなくて捨てたんだ 醒めた後に気づく
この孤独 いつも いつも同じなんだ 衣替えを待つ服も無く 暫く途方に暮れている
10/21/2023, 2:52:30 PM
『呼べよ、ハスキー』
時間にはブレーキが無い 金切り声で叫んでは 危ない橋を叩いて渡る 掠れた声は氷河に響く オーロラのコントラスト 皺がくっきりと 美しい刻印 生きているって素晴らしい
10/21/2023, 6:57:40 AM
『鋼のスローガン』
ぎらぎらする街並みを隣りにおいて 珈琲キャンディをひとつ 群衆一人一人の唇が皆同じ理念を口にする様は気味が悪い キャンディが鋼の味になる前に私はここを出ていくよ 火薬の薫り 白線踏んだら 一番に君を迎えにいくから そう、必ず。。