10/21/2023, 6:57:40 AM
『鋼のスローガン』
ぎらぎらする街並みを隣りにおいて 珈琲キャンディをひとつ 群衆一人一人の唇が皆同じ理念を口にする様は気味が悪い キャンディが鋼の味になる前に私はここを出ていくよ 火薬の薫り 白線踏んだら 一番に君を迎えにいくから そう、必ず。。
10/19/2023, 1:39:54 PM
『人工島から』
人工島から勘違いの嵐が吹いて 話はますます噛み合わない 硝子が割れる 鋭利になって こっちを見てる 言葉だけでのやりとりでは生きている間に私たちが出会うことは無いだろう ああ、海が見えないほど
に高い壁に囲まれている
10/18/2023, 8:51:25 PM
『小麦色』
秋の空 どことなく小麦色 草刈りの後の匂いを嗅いでいる 案の定くしゃみをひとつ 一人が好きで一人でどこへでも行く だけど集団も嫌いじゃない 嫌いじゃないけどすみっこ希望 陽が注いで お弁当のお米煌めく 晴れの日は気持ち良い 単純な呟きが
ただただ愛おしく
10/17/2023, 1:56:18 PM
『罪の味』
洋食屋のデミグラスソースと添い寝する 濃厚という言葉を体現して飛び込むプール 5mいや10m 泡になれば後ろめたさも無いのだよ 濡れたブルーベリー蜂蜜添えて 忘れるに忘れられない罪の味
10/16/2023, 9:06:11 PM
『お腹』
膨らんだ大きなお腹は希望だ 暗い道が照らされる
お腹の不思議な力だ 羽より重たく フライパンより軽い お腹が行進していくよ いつのまにやら 柔らかい光がお腹に宿る